単元未満株とは|メリット・デメリットを初心者向けにわかりやすく解説
単元未満株とは、株式取引の売買単位である1単元に満たない株数の株式を指す用語です。
本記事では、単元未満株の意味やメリット・デメリット、よくある質問など、株式投資を始める前に知っておきたい情報をわかりやすく解説します。
※OANDA証券では株式取引をサービスとして提供していません。本記事は株式取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。
目次
- 1.単元未満株とは
- 2.単元未満株のメリット・デメリット
- 3.単元未満株と株主優待・配当金の関係
- 4.単元未満株に関するQ&A
- 5.【まとめ】単元未満株とは|メリット・デメリットを初心者向けにわかりやすく解説
単元未満株とは
単元未満株とは、株式取引の売買単位である1単元に満たない株数の株式のことです。
日本の上場企業では、原則として1単元=100株と定められており、それに満たない1~99株の株式は単元未満株と呼ばれます。
通常、証券取引所での株式取引は1単元(100株)単位で行われますが、証券会社によっては1株から購入できる単元未満株取引サービス(証券会社との相対取引、または証券会社が顧客注文をとりまとめて市場での売買を代行)を提供している場合があります。
そのようなサービスを利用することで、少額から個別株投資を始められます。
なお、単元未満株は株主総会における議決権が付与されておらず、例外的なケースを除き、株主総会に出席する権利も基本的には認められていません。
単元未満株のメリット・デメリット
ここでは単元未満株を取引するメリットとデメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
・少額から株式投資を始められる ・分散投資がしやすい |
・大きな利益を得るのが難しい
・手数料が割高になる可能性がある ・証券取引所での取引と条件が異なる |
メリット
単元未満株を取引する最大のメリットは、少額から株式投資を始められることです。
例えば、一般的な株式取引では、株価2,000円の銘柄を通常の1単元(100株)で購入する場合、最低でも2,000円×100株=20万円が必要になります。
しかし、単元未満株なら1株から購入できるため、2,000円×1株=2,000円で取引可能です。
このように少額から売買できるので、リスクを抑えながら気軽に株式取引に取り組めます。
また、単元未満株は分散投資がしやすい点も大きなメリットです。
少額から購入できるため、複数の銘柄に投資してリスクを分散しながら、バランスの取れたポートフォリオを構築できます。
デメリット
単元未満株は1株から取引を始められるものの、単元株に比べて投資金額が少なくなるため、株価変動によって得られる利益も相対的に小さくなりやすいです。
また、手数料が割高になりやすい点にも注意が必要です。
取引手数料は証券会社によって異なりますが、単元未満株は単元株と比較して、取引額に対する手数料の割合が高くなりやすく、コスト面で不利になることがあります。
加えて、証券会社によっては「リアルタイムの取引ができない」「指値注文に対応していない」といった制約がある場合もあるため、単元未満株を取引する際は、手数料体系や注文方法などを事前に確認しておくことが大切です。
単元未満株と株主優待・配当金の関係
単元未満株と株主優待・配当金の関係を解説します。
- ・株主優待との関係
- ・配当金との関係
株主優待との関係
通常、株主優待は1単元(100株)以上を保有している株主が対象となるため、単元未満株の保有では原則として優待を受けることができません。
ただし、一部の企業では単元未満株でも一定の条件を満たせば優待を受けられる場合があります。
株主優待の対象条件や内容は、各企業の公式サイトなどで確認できます。
配当金との関係
配当金に関しては、単元未満株であっても単元株と同じく保有株数に応じて受け取ることができます(企業から証券会社が受け取り、証券会社が投資家に分配する形式)。
例えば、1単元(100株)あたり50円の配当金が支払われる場合、50株保有していれば50円×50株=2,500円の配当金を受け取れます。
ただし、配当金は企業の業績や経営判断によっては減額されたり、支払われなかったりするケースもあるので注意が必要です。
単元未満株に関するQ&A
単元未満株に関するよくある質問に回答していきます。
- ・NISAで単元未満株は購入できますか?
- ・単元株との違いは何ですか?
- ・単元未満株は初心者にもおすすめですか?
NISAで単元未満株は購入できますか?
一部の証券会社では、新NISAの成長投資枠で単元未満株の購入が可能です。
ただし、購入できる銘柄は限られています。
取り扱い銘柄のラインナップやサービス内容は証券会社によって異なり、随時変更されることもあるので、最新の情報を確認することが大切です。
単元株との違いは何ですか?
単元株と単元未満株の違いは、「株数が1単元(100株)を満たしているかどうか」です。
単元株は1単元(100株)単位で取引される株式であるのに対し、単元未満株は1単元(100株)に満たない1~99株までの株式を指します。
両者の主な違いをまとめると、次の通りです。
単元未満株 | 単元株 | |
---|---|---|
売買単位 | 1株から可能 | 100株 |
議決権 | 原則なし | あり |
株主優待 | 原則なし | あり |
配当金 | 受け取れる | 受け取れる |
単元未満株は初心者にもおすすめですか?
単元未満株は、小額から投資を始められ、分散投資がしやすいことから、初心者も始めやすい投資手段といえます。
また、少ない資金で株式取引を体験できるため、実際の相場の動きや株価変動に慣れるのにも適しています。
取引ルールや仕組みを学びながら、実践的な投資経験を積める点も、初心者にとって大きなメリットです。
【まとめ】単元未満株とは|メリット・デメリットを初心者向けにわかりやすく解説
単元未満株とは、株式取引の売買単位である1単元(100株)に満たない株数の株式を指します。
具体的には、1~99株までの株式が単元未満株に該当します。
単元未満株を取引する主なメリットは、「少額から株式投資を始められる」ことや、「分散投資がしやすい」ことです。
単元未満株は株主総会における議決権が付与されず、株主優待も基本的には受け取れませんが、配当金については単元株と同様に保有株数に応じて受け取ることができます。
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